あなたの労働観は?

皆さん、こんにちは。

暖かい日が続くようになり、いよいよ初夏真っ盛りの季節がやってまいりました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は、これからの時代における「働く」について
考察してみたいと思います。

この「働く」というテーマは、ビジネスマンのみならず、
多くの生活者に共通する、正解のないテーマであります。
また、時と共に変化することから、労働に対する価値観は多様性に
富むことでしょう。

では、現在、世の中の労働者は、働くことに対してどのような意識や考えを
もっているのでしょうか。

早速、下記のアンケートデータを見てみましょう。

関東圏在住の20歳から59歳のビジネスパーソン男女800人を対象に
行った調査では、下記のような結果が出ています。(インテージ社調べ)

「仕事に関する意識調査 ※重複回答あり」
・ 89.6%:生活のために働く
・ 72.0%:お金を稼ぐため働く
・ 31.4%:自分を成長させるため働く
・ 28.5%:プライベート充実のため働く
・ 13%:  社会貢献のため働く

一方、何歳まで働きたいと思うかでは、

・ 20代男性:60歳ぐらいまで働きたい
・ 30代男性から50代男性:65歳ぐらいまで働きたい
・ 20代から40代の女性:可能な限り働きたい
・ 50代の女性:65歳くらいまで働きたい

と、このような結果となりました。
さて、みなさんはこの結果をどのようにご覧になりますか。

私自身は、生活やお金のために働くことは、生活者共通の目的であるため、
当然と考えていますが、「自分を成長させるため」「プライベート充実のため」
といった回答が非常に低いことに驚きます。

なぜなら、私自身の労働観は、自身の成長とビジネスの成長につなげることでも
あると考えているためです。

そして、その自身を成長させたいと思う原動力には、より自身を磨きたいという
純粋な向上心や、お金がもっと欲しいから、稼げる自分になりたいから、などの
「欲求」があります。いわば、「もっと」という自身の欲求が、働くことに
つながってゆくと言えそうです。

そして、上記のアンケートデータでは得票率の低かった、
「自分を成長させるため」「プライベート充実のため」という意識、
すなわち「個」の成長が、今後の企業・経済成長におけるキーワードと
なりそうです。政府による「働き方改革」の推進や、企業による「副業推進」の
目的も、本質的には、個人の成長促進にあることでしょう。
そしてこれは、老若男女を問わず、万人が対象になります。

そのような、「個」を磨くことの重要性を、社会に出て再認識される方も、
最近は特に、増加傾向にあるといいます。

例えば、大手商社にてエリート街道を歩んできた部長さんが、退職した折の話。
(日経BP社記事を抜粋)

「40を過ぎた頃くらいですかね。ちょっと勉強したくなったんですよ。それで社会人を受け入れている私立の大学院の試験を受けて通ったんです。会社には内緒でしたし、仕事をしながらだったんで、卒業するのに時間がかかりましてね。結局、1年の予定が大学院に在籍できるギリギリの3年間かかってしまいました」

「それで自分が学ぶと、アウトプットしたくなるでしょ?僕も大学院で学んだことを生かして、後輩たちともう一度汗を流したいって思って、会社を辞めることにしたんです。そのまま会社にいたのでは、なかなかできるポジションではなかったんでね。残りの人生で、もうひと踏ん張りしたいと思ったんです」

この方のように、40前後、あるいはそれ以上の人たちが「もう一度学びたい」と大学院や
オープンカレッジに通うケースは増えているといいます。あたかも、自分の「成長」を
求めて大学院に進学し、その成長を実践で確認するために、自らの意志で新天地を求め、
会社を辞めたといいます。

さて、今現在も、先行き不透明な経済、日本の経済成長の一助を担ってきた家電業界でも、
リストラが続いています。

今まさに、どのように「働く」か、意識の転換や次の一手が求められている時代。
皆さんはどのように働きますか。

ぜひ考察を深めていただければ幸いです。

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